歴史と効能

麦茶の歴史

夏の風物詩、麦茶。

麦茶の原料は、大麦です。
初夏は大麦の収穫期で、獲れたての新麦で炒った麦茶が美味しいため『夏の飲料』とされました。

その麦茶、元々は『麦湯(むぎゆ)』と呼ばれていたことはご存知ですか?

麦湯は、平安〜室町時代には貴族に、その後戦国武将にも飲まれるようになりました。
江戸時代には屋台の『麦湯売り』、明治時代には『麦湯店』が大繁盛。
同時に、庶民の家庭でも炒り麦を購入し飲用されるように。

当時は今と違って熱い麦茶(=麦湯)を飲んでいたそうです。
暑い時には熱い飲み物を飲んだ方が、かえって暑さを忘れるという考え方もあったそうな。
『麦茶』と呼ばれ、冷やして飲む習慣が生まれたのは、冷蔵庫が普及した戦後の昭和30年代以降です。

今では日本全国に浸透した麦茶。
夏は冷まして、冬は温かいうちにどうぞ。

麦茶の効能

ほてった身体を冷やします
熱中症で体温が上がった時や、夏バテで水分が不足した時に効果的です。

ノンカフェイン
カフェインが含まれていないため、赤ちゃんからお年寄りまで安心して飲むことができます。

抗酸化作用
麦茶に含まれる『Pクマル酸』には、身体が酸化して錆び付かないように活性酸素を消滅する働きがあります。
がん、脳卒中、心筋梗塞などの予防にもつながります。

胃の粘膜保護
胃の粘膜を守り、糖尿病の合併症や胃潰瘍の予防、炎症を抑える作用があります。

血行を良くする
焙煎時に発生する香ばしい香りの元『ピラジン』には、血行を良くする作用があり、肩こり・冷え性の改善にも役立ちます。ギャバ(GABA)も含まれており、高血圧予防にも。

むくみと便秘予防
利尿効果があるので、むくみを予防できます。ミネラルや食物繊維が豊富なので、便秘にも効果的です。

美肌効果
皮膚の代謝を良くするビタミンB群が豊富に含まれています。

虫歯予防
虫歯の原因であるミュータンス菌を抑制し、バクテリアの定着を予防する効果があります。
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